トライズについて

「トライズに通えば1年でネイティブレベルになれる?」のウソ or ホント

非常にセンシティブな問題なので、書こうか迷いました。
私自身、入会前は「トライズに通ったら英語が話せるようになる!」と手放しで喜んでいました。
ですが、その時と、今感じていることにギャップがあります。

このブログは自分の勉強記録という目的もありますが、トライズの入会を検討している人に向けて書いています。
なので、この記事を読んだうえでもう一度進退を考えたほうが、何よりもその方自身のためになると思い、この記事を書くに至りました。

※執筆当時はトライズに入会して3ヵ月目です。トライズ卒業後、原形をとどめつつ、加筆修正しております。

トライズに1年通ってもネイティブレベルにはなれない

ことの発端は、グループレッスンのメンバーの1人と話しているときでした。

その方は先日、トライズに入会して半年が経過したそうです。

思ったよりもスピーキング能力が伸びないとしょんぼりしていたところ、担当コンサルタントさんに言われたそうです。

「大半の人がトライズに入ればネイティブレベルになれると思っているけど、高望みしすぎ。1年でネイティブレベルにはなれない」

この言葉を聞いてひどいと思いますか?

それならトライズなんて入らないと思いますか?

実をいうと、私自身もトライズに入ってその通りに勉強すれば、1年でネイティブレベルまでとは言わなくても、言いたいことを言えるスムーズさは身に着けられると思っていました。

なのでこの言葉を聞いたとき、「そんなこと言うなんてひどい!」と思いました。

しかし、この言葉に反抗心を抱きながらも、同時に事実だとしっくりもきていました。

トライズの1日3時間の勉強だけでは、絶対に1年で思ったことのほとんどを英語でスムーズに話せるようにはならないです。

これは3ヶ月自分なりに全力で英語を勉強してきた私の感想です。

ちなみに上記言葉のポイントは、「思ったことのほとんどを英語で」です。

話せるようにならないなら、トライズってなんで行くの?

次の疑問はこれですよね。

「1年間トライズに通って英語が話せるようにならないのであれば、約150万円というお金と1年で1000時間という貴重な時間を投資する価値がないではないか」

そこでトライズについて改めて考えました。

トライズは超目的志向の英会話スクールです。

これは、トライズ設立者の三木氏が書かれた本にも書いてあることです。

超目的志向ってどういうことかというと、例えば「仕事でプレゼンするための英語」「仕事で交渉をするための英語」と、自分の目的に特化した英語を身に着けるというコンセプトなんですよね。

確かに、これだけであれば、そのとき使うフレーズのみを覚えればいいのですから、1年あればできるようになると思います。

トライズ受講希望者がもっと幅広く、様々なバックグラウンドの方が多かったからか、現在はもっと間口が広いですが、そもそもトライズ設立のきっかけとなった対象者のコンセプトはかなり限定的で、「仕事で英語が必要!でも英語が全然話せない!最短でなんとかしなければ!」という人に向けての設立です。

なので、この目的を達成したい人がトライズに通うのがベストでしょう。

なぜ、トライズに通う人たちにネイティブレベルになれると勘違いがおこる?

じっくり落ち着いて考えてみると、トライズは一貫して同じ姿勢を貫いているし、たしかに英語を使う目的を絞れば、1年で英語を使えるようになると思います。

ではなぜトライズの生徒は1年通ったらネイティブレベルになれると思ってしまうのでしょうか?

そこには2つの要因があると私は思います。

理由1:公式ホームページ

まず1つ目の理由は、公式ホームページではないでしょうか。

当たり前ですが、公式ホームページにはトライズの受講生の中で英語力がより向上した受講生の体験談をのせています。

これ自体は公式ホームページの特性上、トライズのPRの場なのでしょうがないことなのかと思います。

ただ、入会を検討するに当たり公式ホームページはほとんどの方が見るものでしょうし、記載されている体験談に自分を重ね合わせ、そのレベルに達せると思ってしまいますよね。

また、Versantの点数によるレベル説明も誤解を招きやすい表記だと思います。

これは私が担当コンサルタントさんに言われたVersantの目安です。

【Versantの目標点について】
Versantの点数の目安
35点 ミスはするがギリギリ ディスカッションができる
45点 海外で勉強や日常生活ができる(海外留学レベル)
50点 海外で仕事ができる

先日私は運も含めて47点取りました。

これを点数の目安にあてはめると、「海外で勉強や日常生活ができる(海外留学レベル)」に該当するわけです。

もし私がトライズのHPにのるとするとおそらく、「受講3ヵ月で海外で日常生活ができるレベルに!」とかキャッチフレーズがつくわけです。

でも実際はとんでもない。まだまだ日常生活なんて送れません。如何せん、言いたいことがパッと出てきませんから。

「ネイティブレベルを目指さない」と言いつつ、「海外で日常生活ができるレベルに!」とか言われたら、なんとなくネイティブっぽくなれるのではと期待するのもしょうがない気がします。

理由2:使う教材やレッスンで扱うテーマ

2つ目の理由は、使う教材やレッスンで扱うテーマだと思います。

私はもともと「会社の海外研修に参加するため」に入会しましたが、英語初心者だったので、まずは基礎的な部分から入りました。

扱った教材が基本的にビジネス以外のシーンだったので、いつの間にか「ビジネス英語ができるようになる」という目的から「日常会話も含めて英語ができるようになる」という意識に変わってしまいました。

また、レッスンでも政治や経済といった多様なテーマを扱うので、その分使う単語が多岐にわたり、「幅広い英語ができるようになる」と勘違いが生まれると同時に、知らない単語が増え、「全然英語できるようにならない!」と思いやすいのだと感じました。

私自身、スピーキングやシャドウイングでいろんな場面に対応した英語を練習しているうちに、いつの間にかトライズに通えばスモールトークも含む英語が自由に使えるようになると勘違いしていました。

コンサルタントさんのお話の続き

上述した同じグループレッスンメンバーの担当コンサルタントさんの言葉にはまだ続きがあります。

高望みするのではなく、出来ることを着実に進めてほしい

つまるところ平均点の底上げですね。

これは確かにその通りです。

その通りですけど・・・、私はなんとなくもやもやでした。なんとなく誤魔化されているような・・・。

やっぱり自分で通ってよかったと納得するくらい英語力を上げたいですよね。

そのグループレッスンが同じ方が、「高いお金払ったのに、思ったより伸びなくて残念」とつぶやいていたのが印象的でした。

ただ、一点だけ補足をさせてください。

私はその方とはまだ3ヶ月しか一緒に過ごしていないので、どのくらい実際に英語力が伸びているのかはわかりません。

グループレッスンでしか会いませんが、日ごろから努力をされているのはすごくわかりますし、レッスンでも自分の言葉で話そうと意識しているのが見ていてわかります。

それでも「半年の成果」と考えると、その方が今の英語力にがっかりしてしまう気持ちもわかります。

残り半年でどこまで伸ばせるか、という話にもつながってくるので、陰ながら応援したいと思っています。

私の担当コンサルタントさんより

この話をちらっとだけ、私の担当コンサルタントさんにお話ししました。

その時に言われた言葉がいいなと思ったので紹介します。

先を見過ぎず、今、最大限に力を出すことを積み重ねた先に、理想があると思います。

トライズに向いている人

さて、少し暗い話をしてしまいましたが、実際にトライズに通ったら嬉しい成果が得られるというのはどういう人かを考えてみました。

向いている人というか、トライズに通って満足度を得られる人というか。

1番はズバリこれですね。

英語を使いたい場面が決まっており、なおかつ切羽詰まっている人

ありきたりな回答になりました。

ですが、1番費用対効果が高く、目的に特化する分、成果にも直結するので、満足度を得やすいと思います。

すでに「使えないとヤバイ!」という状況に追い詰められている人は、その分必死に勉強できます。

また、目的に向かって一直線になるため、「あれもできるようになりたい、これもできるようになりたい」と目移りしない点がかなり高ポイントです。

そして1年後に、望んでいた場面で望んでいたように英語が使えるようになり、「トライズまじ神!!」と言っているでしょう。

ちなみに私は、この条件には合致しておらず、「英語が使いたい場面(海外研修)は決まっているけれども、その場面への参加は希望制なので切羽つまっていない」という状況です。
なので、「どうせならあれもこれもできるようになりたい!」と日々目移りしてしまう状況に苦しんでいます。

次に英語の勉強に挫折してしまう人にもおすすめします。

あらゆる勉強に共通することですが、「継続は力なり」は本当です。

「継続」という点に着目すると、担当コンサルタントさんと2人3脚のトライズには「挫折」という言葉は見当たらないでしょう。

単に旅行を楽しむために身に付けたいという理由でもいいでしょうし、どんな目的であれ一人では続かない!という方にもおすすめです。

少なくともトライズに通っている1年間は勉強の習慣を得られると思います。

トライズ卒業後は、「せっかくこんなに勉強したんだから」という意識が勉強を継続させてくれるのではと(希望も含め)思っています。

最後に

今日はトライズに入会したから手放しでオールオッケーというわけではないということをお伝えしました。

トライズは決して「ネイティブのように英語を話せるようになる魔法」をかけてくれるわけではないと肝に銘じておくべきでしょう。

勉強する場を提供してくれ、勉強の継続をサポートしてくれる補助的存在です。

勉強の主役はあなたです。

今、私が想像する中で「トライズに入らなければよかった」と後悔するであろうことは、トライズを卒業した後に英語に触れなくなって、勉強した1年間をすっかり無駄にしてしまうことだと思います。

トライズに入会して勉強したこと自体は後悔しないと思っています。

聞き飽きたセリフになり恐縮ですが、英語を使う場を積極的に自分で作る必要があるのかなとしみじみ思っております。

私もその後悔はしないように、邁進して行きたいです。

厳しい言葉や現実を並べましたが、それでもトライズに興味があれば、ぜひその一歩を踏み出してみてください。

本気で英語を話したいなら「トライズ」